大型二輪免許を教習所に通って取る-普通二輪免許がある場合とない場合

  • 免許
  • 記事公開日:2016年04月26日
  • 最終更新日:2021年10月05日

バイクを本当に好きになってしまったら、やはり大型免許が欲しくなっちゃいますよね。
私もまずは普通免許取得から入って、「まー大型は乗らないだろう」なんて考えてたら、
あっというまにバイクが好きになって「大型取りたい!」ってなってました。。。

何と言っても魅力は、どんなバイクでも乗れるようになる事。
AT限定の大型二輪免許もありますが、それでも幅は広がりますね。
大型二輪免許の取得方法は大きく分けて、一発試験をうけるか、教習所に通うかですが、
今回は、教習所で大型二輪免許を取る方法を元に、すでに普通二輪免許がある場合とない場合でどのような差が出るのか検証していきます。

教習所で大型二輪免許を取るには、普通二輪免許が必要?

私も取得前に疑問に思っていたのですが、これは教習所によって異なるようです。
安全性などの事を考慮し、「普通二輪免許必須」としている教習所もあれば、
「普通二輪免許無しでいきり大型OK!」という教習所もあります。
もし現在普通二輪免許を持ってなくて、いきなり大型二輪をとろうと思っている方は、この点も確認しておく必要があります。
いきなり大型OKの教習所では、技能教習も大型バイクで行うようです。
中型のバイクに乗った事がない方がいきなり大型に乗るのは、一般的には難しい事なため、
教習所によっては色々と配慮をしてくれる場合もあるそうです。
例えば、大型バイクでの講習がうまくいかなくて困っていれば、教官の判断で、普通二輪で練習してから大型の練習に移るという教習所もあるそうです。
これも教習所ごとに異なると思いますので、事前に調べておきたいですね。

全国から教習所を調べる

普通二輪免許と大型二輪免許の技能講習時間の違い

大型の方が時間がかかります。まとめた表は以下。

MT(限定無し)

普通二輪免許 大型二輪免許
免許の有無 なしor小型2輪・原付免許所持 19時限(時間) 36時限(時間)
自動車免許所持 17時限(時間) 31時限(時間)
普通二輪免許所持 12時限(時間)

AT(オートマ限定)

普通二輪免許 大型二輪免許
免許の有無 なしor小型2輪・原付免許所持 15時限(時間) 29時限(時間)
自動車免許所持 13時限(時間) 24時限(時間)
普通二輪免許所持 MT所持:9時限(時間)
AT所持:10時限(時間)

どの免許を持っているかによって細かく分かれますが、
普通と大型では、だいたい10〜12時限、大型のほうが時間がかかるとまとめていいでしょう。

大型二輪と普通二輪の取得費用と取得期間の比較

それでは実際にどれくらいの費用と期間に差がでるのでしょうか。
以下の表にまとめてみました。

【AT限定でない】免許の取得費用と期間の比較

普通二輪免許 大型二輪免許
費用の目安 なしor小型2輪・原付免許所持 17万円前後 27万円前後
自動車免許所持 9万円前後 20万円前後
普通二輪免許所持 10万円前後
期間の目安 なしor小型2輪・原付免許所持 1ヶ月〜2ヶ月前後 2ヶ月〜4ヶ月前後
自動車免許所持 1ヶ月前後 1ヶ月半前後
普通二輪免許所持 1ヶ月前後

※AT限定の場合、上記費用から1〜2万円ほど安くなると考えてください。

大型免許の意外だった注意点

以下は私が個人的に意外だなと思った点です。

年齢制限が普通二輪と異なり18歳以上

16歳以上ではなく、18歳以上でないと取得できません。
実際私は調べるまで16歳以上でとれるものかと思っていました。。。

AT限定免許は全部のオートマバイクに乗れるわけではない

AT限定免許の場合は、650cc以下のオートマバイクでないといけません。
まー十分なんですが、「AT限定大型二輪免許」と聞くと、例えば全部のスクーターには乗れるんだろうという印象があるので中です。
800ccくらいのスクーターもありますので、「これに乗りたい!」と思ってAT限定を選んでしまうと、後悔する事になります。。。

※免許制度の見直しがあり、2019年12月に排気量制限は解除され無制限になりました!

技能教習の内容

教習バイクは教習所によりさまざまですが、最近は「NC750」というホンダの750ccが多いようです。
その他にはホンダのCB750だったり、ヤマハXJR1300や、ハーレーなんてところもありますね。
普通二輪免許の教習車もそうですが、転んでもバイクも人もダメージが少ないように、屈強な鉄パイプが左右に出っ張っています。
ヘッドライト、テールライトには特別なライト類が追加されており、
前からも後ろからもアクセル操作やウィンカー、ブレーキが使用されているかわかるようになっています。
また、これも普通二輪と同様に、装備はヘルメットのほか、グローブ、チェストプロテクターと肘、膝のプロテクター、長袖長ズボンの長くつ下が必須なところがほとんどかと思います。

さて、技能科目についてですが、これは普通二輪と少し異なります。
全体的に難易度が上がり、さらにこなす項目が増えています。

一本橋

長さ15m、横幅30cmの板の上をゆっくり渡る練習です。
普通二輪免許では7秒以上の通過でOKですが、
大型の場合はこれが10秒以上になります。
実際に普通二輪と大型の試験を共に受けていますが、
7秒ではそこまで難易度は高い感じはなかったですが、
10秒となると、3回に1回くらいしかできないような難易度でした。
ただ、普通二輪の練習から、かなり練習はできるはずですので、卒業試験までにはなんとかなるでしょう。

坂道発進

傾斜10%ほどの坂に停止し、発進する練習です。
クリアの条件は普通二輪と一緒です。1m以上後退でアウトです。
大型の場合、車体が重くなりますが、トルクもあるので、
普通二輪と比べて難易度も変わらないと思います。
コツとしては、バイクが走り出すまで、リアブレーキを離さないこと。
元からリアブレーキはそんなに強くできていないので、
少し吹かしめに発進すれば問題ありませんし、このことで教官に注意されることもありません。

スラローム

5本パイロンの間を駆け抜けます。
これも普通二輪と変わらず7秒以内で抜けられればクリア。
大型はトルクがあるのと重量が重い分、少し難易度は高くなったと思います。

急制動

時速40kmほどで走りながら、決められた距離で停止する練習です。
晴れの日で11m以内で止めなければいけません。
これも普通二輪と変わりなし。大型のほうが重いですが、ブレーキもしっかりしているので、
難易度はそんなに変わらないと思います。

波状路

普通二輪にはない大型のみの項目。
突起のある鉄の鉄板の上を、立ち乗りしながら走行する練習です。
私の行った教習所では、立ってからさらにタンクに内ももがめり込むくらい前につんのめって進むよう指導されました。
これも時間の決まりがあり、5秒以上かけてゆっくり通過しないといけないのですが、
失敗した事はなく、そんなに難易度は高くないかと思います。
どちらかというと視覚的には少し怖いので、それに慣れる必要はあります。
ただ、このタイムを意識しすぎて、ゆっくり走りすぎてしまうと、
突起を乗り越えられず引っかかって転倒するかもしれません。
卒業試験では5秒以下でも早すぎなければ減点のみなので、安全をとって少し早めでも通過しちゃうことがオススメです。

技能試験をパスするコツ

普通二輪を取ったあとに受講する方が多いためか、
卒業率は90%前後
ほとんどの方がパスできています。
すでに普通二輪を取得している方は、取得してからの期間がなるべく短い間に、大型も取ってしまうのが良いかもしれません。
どうやら普通二輪を取得してから、数年バイクに乗ると、自分なりの癖がついてしまい、試験向けの運転ではなくなってしまう方も少なくないようです。
普通二輪の教習の感覚が残っている間に、大型を取るのがスムーズかと思います。

一方、普通二輪を持たず、いきなり大型を取得される方は、少々難易度が高めだと予想されます。
まずは、車体の操作になれる事。
教習車は転んでも怪我しにくいよう作られていますし、まず壊れることはありませんので、
教習の時間に転んでもいいくらい、思い切った操作を色々と試す事が良いかもしれません。
また、前述のように、教習所によっては、普通二輪バイクで練習をさせてもらえるところもあるそうです。
期間は長引いてしまいそうですが、卒業できなければ本末転倒ですので、いきなり大型バイクではどうしても難しいと感じる方は、教官と相談するのがいいと思います。

最後は、普通二輪の時と同じですが、教官の話をよく聞いて、実践する事かと。

1週間ほど休みが取れる方は合宿がオススメ

普通二輪免許を持っていて、もし1週間ほどまとまった休みが取れるなら、合宿にいってしまうのもオススメ。
通常の教習所であれば1ヶ月半前後かかる取得期間が、わずか1週間程度で取得出来てしまいます。
かかる費用は、10万円前後と通常の教習所とほぼ変わりませんが、1ヶ月半かけて教習所に通う交通費は結構バカにならないので、ホテル代や交通費も込みの価格である合宿の方が節約できると言えそうです。
唯一残念なのは、合宿を実施しているエリアが限られてしまう事。住まいが遠い方は不便かもです。
調べてみると、
福島県・新潟県・山形県・栃木県・茨城県・静岡県・和歌山県・鳥取県・岡山県・愛知県・徳島県・熊本県・大分県 などの教習所で実施されています。
大型免許の合宿を実施している教習所一覧はこちら

ただ、取得期間と費用を抑えられるのはかなり魅力なので、わざわざ遠くまで行く価値はありそうですね。
社会人になると1週間の休暇はなかなか厳しいですが、自分が学生だったら確実に行ってましたね。。。

免許の発行について

技能試験に無事合格できたら、教習所は卒業です。
教習所では免許の発行が出来ないので、運転試験場などで発行をしてもらわなくてはなりません。
また、免許を取るのが初めての場合は、卒業後、学科試験も受けなくてはなりません。
卒業してから1年以内にお住いの地域の運転試験場や運転免許センターに行って受験してください。合格すれば即日免許が発行されます。
普通免許などをすでに持っている方は、この学科試験は免除され、免許を発行だけしてもらいに行きます。
これですべてのバイクに乗る事ができます!(AT限定の方は別ですが、、)
バイクライフを存分に楽しんでくださいね。

2 件のコメントがあります “大型二輪免許を教習所に通って取る-普通二輪免許がある場合とない場合”

  1. 名無し より:

    最近、大型二輪at限定の排気量の制限が無くなったらしいですよ。

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