後悔しないバイクヘルメットの選び方-種類別の良し悪しとサイズ感について

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  • 記事公開日:2018年04月23日
  • 最終更新日:2021年09月01日

ヘルメット選びは面白い!!
特に新しくバイクを買った時なんかに選ぶヘルメットは、ワクワクがとまりませんね。。。
でも意外と難しいヘルメット選び。
高い買い物だけに、しっかりと自分にあったものを選びたいものです。

ではヘルメット選びにおける失敗とはなにか??
それは「サイズが自分の頭に合わなかった」「見た目が思ったよりかっこ悪かった」「使い勝手が悪かった」などですね。

そこで失敗しないための選び方で大事なの事は3つ。
1.ヘルメットの種類を知る事
2.自分の頭のサイズ感を知ること
3.使う状況にあわせて選ぶ事
です。

この3つを押さえておけば、まず大丈夫!
ヘルメットの種類とサイズ感について詳しくまとめてみました。
参考になれば幸いです。

ヘルメットの選び方のコツ

まずはヘルメットを着用する状況を整理してみよう

「自分の乗っているバイクの種類はなにか?」
「どういう服装で乗るか?」
「バイクによく乗るのはどういう時か?」

これらをまず簡単に整理してみましょう。

特に、乗っているバイクにはどんなヘルメットがあうかはおさえておきたいポイント。
もちろん正解はないので、直感で「これいいな!」と思うものがあれば、そのヘルメットを買ってしまうのもアリなんですが、
普段のファッションと一緒で、他の人から見ると、「なんかバイクや服装と合ってなくてちょっと変??」という印象を持たれてしまう事も。。。
やはりはじめは、ある程度一般的な組み合わせからトライしてみるのが無難かと思います。

乗っているバイクと合わせる

例えば、スーパースポーツのようなスポーティなバイクに乗っている場合、
フルフェイスという頭をすっぽり包む、レーシーなタイプが似合うだろうし、
一方、クラシックなバイクだったら、やっぱりレトロなヘルメットが似合うと思います。
オフロードタイプだったら、やっぱりオフロード系のヘルメットが似合うようデザインされていますね。
このように、乗っているバイクの種類とヘルメットの種類を合わせることで似合う可能性は高くなります。
バイクの種類についてはこちらの記事をご覧ください!

着ている服装に合わせる

また、服装に合わせるという事も考えたいところ。
例えば、「全体的にバイクウェアで固めることが多い」と言う方は、
フルフェイス、フリップアップなどが良さそうだし、
逆に、「ほぼ普段着で乗る」という方は、
ジェットヘルメット、半ヘルなど、カジュアル目な雰囲気のものが似合いそうです。

バイクに乗る状況を考える

ツーリングが大好きでいつも長距離の移動がメインな人から、
生活の足として使っていて、短距離を多く走る場合が多いなど、さまざまですよね。
ヘルメットはバイクの乗り降りと一緒に、被ったり脱いだりするものだから、快適に使うためには使い勝手を考えておくことは意外と重要です。
基本的には、顔を覆う面積が広いヘルメットほど、使い勝手は悪くなると考えていいでしょう。
半キャップタイプのヘルメットなら脱ぎ被りは楽チンですが、きつめのフルフェイスは脱ぎ被りで意外と疲れます(笑)。

ヘルメットの6つの種類
それぞれのメリット・デメリットも

大きく分けて6種類にヘルメットの種類は分けられると思います。
それぞれメリット・デメリットをざっくり把握しましょう!

フルフェイスヘルメット

頭をすっぽり覆うタイプのヘルメットです。
レースで培われたノウハウがフィードバックされており、安全性能が高く、風の抵抗が少なく、静音性にも優れています。

フルフェイスの中でも大きく分けて2種類あり、「レースに特化したモデル」「ツーリングに向けに改良されたモデル」があります。

レースに特化したモデルはレーシングヘルメットとも呼ばれ、サーキットでも使える(というかメインとされる)作りをしています。
例えば空気抵抗を減らすため流線型の形をしていたり、スポーティな見た目になっています。
だいたい各メーカーのフラッグシップモデルがこれにあたり、価格も高いですが、サーキットを走るための性能面でも高いものとなっています。

一方、ツーリング向けに改良されたフルフェイスヘルメットは、より実用性が高められている場合が多いです。
たとえば、中にサングラスのようなUVカットのインナーバイザーが配置されていたり、
安全性を少し犠牲にしても、疲れを軽減するため、軽く作ったりと、さまざまな工夫がされているのが特徴です。

メリット

・安全性が高い
・静音性が高い
・風を遮れるので運転が楽
・見た目がカッコいい

デメリット

・値段が高い
・脱ぎ被りで疲れる
・夏場は蒸し蒸しに…
・比較的重いかも

ジェットヘルメット

通称「ジェッペル」とも呼ばれます。海外では「オープンフェイス」や「3/4ヘルメット」とも呼ばれるそうです。
前方が大きく開けており視界が良いのが特徴。それでいて頭の後部はしっかりとガードされています。
ヘルメットによってはシールドが別売りのタイプもあります。

メリット

・視界が広い
・シールドをつければ比較的ラク
・比較的軽い

デメリット

・安全性は微妙なところ
・シールド無しだと風や雨がきつい
・モデルによってはおじさんくさくなる危険も

システムヘルメット

出典:BikeBros

「モジューラーヘルメット」「フリップアップヘルメット」とも呼ばれる、変形できるタイプのヘルメット。
バイクの本場、欧州では人気の高いモデルだそうです。

状況に合わせてフルフェイスとして使ったり、ジェットヘルメットのように使えたりと、さまざまなシチュエーションに合わせることが出来るので便利で快適です。
ツーリングではかなりの心強い相棒となってくれる事でしょう。
見た目はフルフェイスと同じように見えるけれど、アゴの部分からぱっかり上に持ち上げることが出来たり、部分的に分解できるモデルも。
少し特殊な形状なため、有名メーカーでもこのモデルを展開していない事もあります。

メリット

・状況を選ばず快適に使えて便利
・インカムがつけやすい
・安全性が高い

デメリット

・重量は重め
・値段が高い
・外装が大きくなりがち

オフロードヘルメット

長いアゴと長いひさしが付いており、ゴツゴツした形状が特徴。
また、カラフルなグラフィックが多いのも特徴ですね。モトクロスなどでオフロードを走る用のヘルメットです。
ゴーグルをするために視界部は大きめにスペースが取られており、シールドは基本付いていません。
見た目の相性はオフロードやモタードとあわせると抜群ではないかと。

メリット

・視界は広め
・個性的でおしゃれな面も
・安全性は高め

デメリット

・快適性は低め
・外装が大きくなりがち
・見た目の相性が限定されそう

「デュアルスポーツヘルメット」とも呼ばれます。
フルフェイスヘルメットとオフロードヘルメットのいいとこ取りをしたモデルです。
オンもオフも走りたい方向けと言えそうですね。
見た目はオフロードヘルメットに似ていますが、基本的にシールドが付いて機能性がアップ。
ひさしを取り外せばフルフェイスっぽくなるし、シールドを外せばオフロードヘルメットっぽく使えます。ゴーグルもつけられるようになっています。

メリット

・実用性が高い
・インカムがつけやすい
・安全性は高め

デメリット

・どれかに秀でた性能はなさそう
・外装が大きくなりがち

ハーフヘルメット

通称「半ヘル」「半帽(はんぼう)」とも呼ばれます。
小さくて持ち運びが楽だし、かぶるのも楽。
一番気軽なヘルメットです。

メリット

・視界が広い
・脱ぎ被りが楽
・軽くて楽
・値段が安い

デメリット

・安全性は一番低い
・シールド無しなので風や雨がきつい

自分の頭にあったヘルメットのサイズを見つける

程よいサイズ感とは?

ヘルメットのサイズはメーカーによってバラバラなのですが、XSからXLまで、だいたい6種類くらいあります。
そのサイズひとつひとつに、推奨のcm(センチメートル)が振られています。
後ほど紹介しますが、自分のあたまを測って、この推奨サイズにあったヘルメットを選ぶのが基本です。

しかし、うまくサイズが計れていなかったり、そもそも頭の形はひとそれぞれですし、
メーカー推奨サイズではベストでない場合も少なくありません。
そこで、初めてのヘルメット購入の場合は、必ず実物を試着する事を強くオススメします。
実物を被ってみると、やっぱり一つ小さいサイズでよかった!なんてことも。

また、ヘルメットは安全のため、少しきつめなサイズ感が推奨されています。
ある程度のフィット感があると、頭を守りやすいようです。
例えば被ってみて、あ〜MとLの中間のサイズがあればなぁ〜という時は、小さい方を選んでおきましょう。
だいたい、ヘルメットの内装は、使っていくにつれてヘタり、隙間が空いてきますので、
新品の時点でちょうど良いサイズ感だと、使っていくうちに緩めになってしまう可能性が高いので注意です。

ヘルメットにはシェルサイズ(外装サイズ)の違いがある

出典:Arai

見落としがちなので注意したいのは、ヘルメットのサイズ表記は内装の違いの事であり、シェルサイズの違いは別にあるということです。
シェルサイズとは、外装の大きさです。
だいたいサイズ別に3種類〜5種類くらいかなという印象です。

例えばXS-Sが最小のシェルサイズ。M-Lが中間サイズ、XL-XXLが最大サイズといった感じです。
シェルサイズの表記はなかなか見つけにくいのですが、カタログなどやホームページなどに載っているはず。

経験談ですが、何回も試着して選んだ大きめのヘルメットが、「やっぱりサイズ大きかったな。。。」と後悔することがありました。
この時、シェルサイズの違いを知っていれば、、、、

MかLサイズで迷っているときに、これらが同一のシェルサイズなのであれば、そこまで悩む必要はありません。
最悪使っていて被り心地が悪くても、内装だけ変えてしまえば安上がりに調整できるからです。
注意すべきはMとLでシェルサイズが変わるような場合です。
シェルサイズの違いは、見た目に少なからず影響を及ぼしますので、
小さい方のサイズが、好みの範囲できついのか?頭が痛いくて被れないくらいきついのか?
を見極めたいところですね。

これは個人的な話ですが、ヘルメットは小さめの方がかっこいいと思っていますので、
自分だったら我慢してきつめのサイズを選んでしまうと思います(笑)。

自分の頭のサイズの測り方

出典:Arai

だいたい測り方は決まっていて、頭のこめかみのあたりを、横方向に平行に一周した長さを測ります。
やらかいメジャーがあると測りやすいですね。
水平に計れないと、長めに計測してしまうことになりますので、鏡を見ながらなど、計測は慎重に行うことをお勧めします。

計測が終わったら、その数値が自分の頭のサイズです。
各ヘルメットごとに、サイズ別の表がありますので、自分にあいそうなサイズの目安にできますね。

以上、後悔しないヘルメット選びについてでした!
2りんかんやナップスなど、バイク量販店では、ヘルメットの試着ができることがほとんどですので、
欲しいモデルがある場合は、いつも乗る服装で試着させてもらうのがいいですね^^

ただ、ヘルメットは通販のほうが安い傾向があるため、
自分のサイズがわかってきたら、通販を利用して買いたいところ。(笑)
参考になれば幸いです^^

▼ヘルメットのブランドを知りたい方はこちら

4 件のコメントがあります “後悔しないバイクヘルメットの選び方-種類別の良し悪しとサイズ感について”

  1. mitu20191229 より:

    フルフェイスのヘルメットを考えているのですが、眼鏡を掛けているのですがどーなんでしょうか?
    どう、と言うのは、頭の寸法より眼鏡がある分で例えば1とか2㎝大きいサイズにするとか…
    判らないですが。
    教えて下さい。

    参考にさせて貰います。

    • アバター画像 パタロウ より:

      私もバイクの時はコンタクトなのですが、普段はメガネかけてます!
      メガネを考慮した場合のサイズ感ですが、これはモデルによって違いそうです。
      最近のモデルで特に国内ブランドであれば、メガネのつるが通るスペースが考慮されている場合が多い印象です。
      私はSHOEI X14とBELL BULLITTを持っており、共にLサイズでジャストフィットくらいなサイズ感です。(BULLITTはちょっとだけ小さいかな…)
      しかしX14は内装が柔らかくメガネがすっと通り痛くありませんが、BULLITTは内装が固く、痛くてはめていられない感じです。
      そんな風に、サイズ差よりもモデル差の比重が大きいため、サイズはやはりジャストサイズが良いのかなと。
      個人的にはサイズを大きくし過ぎてしまうと、安全性が損なわれるためおすすめできません。
      いずれにしても、気になるモデルは一度試着できればしておいた方がいいと思います!

  2. スモールライダー より:

    ジェット、フルフェイス、システム、オフロード…ヘルメットの種類により型のサイズがゆったりやスリムなどがあるのでしょうか?私は、髪を後でゴムにて結んで、花粉症持ちでマスクを、メガネもかけています。ジェットやシステムではそのままでかぶることができますが、同サイズのオフロードではできません。脱ぐ時もマスクとメガネが外れて髪も結び直しが必要に。サイズ的にはピッタリなのですが…信号などで止まるとメガネなどがくもって視界が…足つき以外で恐怖な感じを覚えます。

    • アバター画像 パタロウ より:

      ヘルメットのカテゴリーによる差は正直なんとも言えないのですが、メーカー差の方があるような気がします。
      同じフルフェイスのLサイズでも、Araiはキツめで、SHOEIはジャストフィット、など。
      使い勝手についてはフルフェイスとオープンフェイスでかなり差がありそうですね。
      サイズ感においては、無理ない範囲でフィットしているかどうか?
      という基準で選んだ方が良いという事しか確実なことは言えなそうですm(__)m
      首を振ったらずれてしまうようなサイズだと緩すぎかと思うので、
      髪を結ばずに被ってちょうど良いサイズがベストで、あとは髪の結び方の方で調整するのが良いような気がしました。

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