ユーザー車検で節約!バイクの車検の仕組みと通し方の種類

  • 節約術
  • 記事公開日:2017年04月01日
  • 最終更新日:2017年04月02日

排気量が251cc以上のバイクの場合、定期的に車検を通す必要があります。
新規登録時(初回)からは3年、以降は2年ごとです。
この新規登録とはバイクを公道で走らせるために役所に登録する事です。
よって3年の恩恵を受けられるのは主に新車で買った場合ですので、中古で買うバイクはすべて2年ごとの車検となります。(まれに登録前のバイクが新古車で出ている場合もあるので、その場合でも適用されるはず。)

ユーザー車検とは、バイクで陸運局まで行って、自分で車検を通す方法です。
この方法は、手間と時間はかかりますが、1日で少なくとも2万円以上は浮かせられるので節約にはもってこいかと。

ただ、平日のみしか受けれないのと、カスタムをバリバリやってしまっているバイクの場合は自分で通す事が難しい場合があるので、これらの条件がクリアになる方にはオススメです。

バイクの車検の意味と法定費用

名目上はバイクがきちんと整備されているか、
また、自賠責保険が切れていないかなどの確認をするために行われているようです。
車検では法定費用という最低限かかる費用があり、
「自賠責保険料」「重量税」「検査印紙代」がかかります。

法定費用(2017年4月〜)

  • 自賠責保険 11,520円
  • 重量税 3,800円(2年間分・製造から12年以下のバイク)
  • 検査印紙代 1,700円
  • 法定費用合計 17,020円

バイクの車検を通す3つの方法と費用の比較

その1 バイク屋さんに頼む

車検費用

  • 法定費用 17,020円
  • 整備費用 30,000〜50,000円
  • 車検費用合計 約47,000〜67,000円

購入したバイク屋さんに頼む場合、必須の法定費用の他、整備費用がかかる事が一般的です。
法定12ヶ月点検の項目に沿った内容かと思われ、
ブレーキパッドなどの各種消耗品から、レバーやスイッチなど各所動作不良がないかの点検となります。
こういった項目を整備代として追加された上での合計費用となるため、費用は一番高くなりがちです。
また、整備費用の中には、ブレーキパッド交換や、オイル交換など、
車両ごとに費用が異なる項目も含まれますので、高価なバイクほど、整備費用も高くなりがちです。

その2 バイク量販店で頼む

車検費用

  • 法定費用 17,020円
  • 整備費用 約20,000〜60,000円
  • 車検費用合計 約37,000円〜77,000円

「2りんかん」「ナップス」「南海部品」などのバイク量販店でも車検を通す事ができます。
法定費用は固定ですが、整備項目には各種コースが用意されており、
より細かい整備を行うほど、費用は高くなります。
ただ、整備は自分で行っている場合などは、
最低限の整備内容のコースを選ぶ事で、費用はかなり抑える事ができます。

その3 自分で車検を通しに行く(ユーザー車検)

車検費用

  • 法定費用 17,020円
  • 整備費用 0円
  • 諸費用 1,000円前後
  • 車検費用合計 18,000円前後

さて本題のユーザー車検です。
自ら陸運局にバイクをもっていって検査を受けるため、整備費用は0円です。
場合によっては諸費用として光軸調整費や用紙代など1,000円ほどかかる場合があります。
手間はかかりますが、この方法が一番リーズナブルですね。
以下にその方法を記載します。

ユーザー車検を通すまでの流れ

1.4点の書類を用意

  • 自賠責保険の証明書
  • 軽自動車税納税証明書
  • 自動車検査証
  • 定期点検整備記録簿

軽自動車税納税証明書については、毎年5月頃に届くのですが、
もし紛失してしまった場合は市役所や区役所に行けば再発行してもらいましょう。
また、整備記録簿はバイク屋さんが書いてくれているものがあればそれでもいいし、
自分で作ってもいいそうです。
整備記録簿は用意してくれている方が多いので、必要な方はネットで調べて用紙をダウンロードして使わせてもらうのがいいかも。

2.WEBサイトからユーザー車検の予約をする

書類を揃えたら車検を受ける日の予約をします。
現在は以下のWEBサイトから予約ができます。
注意点としては土日祝日および年末年始は予約できませんので平日に受ける必要があります。
予約の方法については不明点があれば、電話で聞く事もできるみたいです。
車検満了日の1ヶ月前から予約する事ができますので、早めに予約するのがおすすめです。
車検が切れてからですと、陸運局までバイクで行けないのでかなりの手間になります。

国土交通省-検査予約システム
https://www.yoyaku.naltec.go.jp/pc/reservationTop.do

予約ヘルプデスク

9:00〜18:00(土・日・祝日及び12月29日から1月3日を除く)
電話番号:0570-030-330(IP電話は03-6801-6654)

3.自分のバイクをチェック

陸運局に行ってから整備不良で落ちてしまうのはもったいありません。
事前に以下の項目をチェックし、問題ないか確認しておきましょう。

  • 各種電球がきれていないか(ヘッドライトのハイビーム側も)
  • クラクションはなるか
  • メーターは壊れていないか
  • オイル類の漏れはないか
  • バッテリーは弱っていないか
  • タイヤ溝は充分でスリップラインは出ていないか
  • クラッチやブレーキは正常か
  • ブレーキパッドは充分残っているか
  • スタンドはしっかりついているか
  • マフラーの排気漏れはないか

また、カスタムをしている場合は、できる限りノーマルに戻す事をお勧めします。
カスタム車両の場合は以下の項目も確認しておきましょう。

  • 社外マフラーはノーマルマフラーに戻す
  • 社外ウィンカーは、面積が小さいようならノーマルに戻す
  • ナンバーのそばに反射板はあるか
  • ノーマルの車体寸法を大幅に狂わすパーツがついていないか(ハンドルがめっちゃ短いなど)

また、スピードメーター検査の際に必要な情報として、
・前輪後輪どちらでスピードをはかっているか も調べて確認しておきましょう。

4.陸運局にバイクで向かう

バイクのチェックが完了したら以下の持ち物を確認して、
予約日にバイクで陸運局に向かいます。

全国の陸運局(運輸支局)の場所

国土交通省-全国運輸支局等のご案内
http://www.mlit.go.jp/jidosha/jidosha_fr1_000034.html

持ち物

  • 書類4点(1で用意したもの)
  • 印鑑(認印でも可)
  • 予約番号の控え(2で予約した時に控える)
  • 現金
  • 養生テープなど(ヘッドライト2灯の場合に1灯隠すのに必要)

事前にテストができる予備検査場がある

いきなり本番の車検に望んでもいいのですが、
どの陸運局でも近くには必ず予備検査場なるテストができるところがあるので、
こちらでテストしてから車検に望む方法もあります。費用は項目にもよりますが3,000〜4,000円くらい。
初めての場合などで不安な方は事前に利用するのもありですね。
ただ、自分の整備で問題なく、かつフルノーマルの車両であればテストはしなくてもいいと思いますし、仮に本番で落ちても、その日中であれば何度でも追加費用なしで再車検が可能です。
よって、本番車検を通して見て、落ちてしまったら、
その落ちた項目の部分だけ、予備検査場でチェックをするという方法もありです。

5.陸運局に着いたら近くの自動車協会に行く

自動車協会では、印紙を買ったり、税金を払ったりするので、
車検予約の時間より1時間くらい早く着く事をお勧めします。
自動車協会でユーザー車検をしたい旨を伝え、あとは指示に従いましょう。

6.車検本番

初めての場合は、検査官にその事を伝えておくのが良いそうです。
なにかとサポートしてくれるかも。

検査項目

  • 車体番号、エンジン形式の確認
  • タイヤの溝、灯火類の確認
  • スピードメーターの動作確認
  • ブレーキテスト
  • ヘッドライトの光軸検査

7.車検合格!

合格したら、ハンコをもらって、陸運局に書類を提出します。
車検ステッカーと自賠責スッテカーがもらえるので張り替えましょう。
不合格でも当日中であれば、再車検が可能なので、
落ちてしまった項目の箇所を調整して再度チャレンジです。
原因がはっきりしない場合は、予備検査場に行ってしっかりチェックしたほうがいいかもです。

以上でユーザー車検は終了です。
参考になれば幸いです。グッドラック!

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